アコムのACマスターカードは比較的入手しやすいクレジットカードとして知られています。
しかし審査があることには変わりなく、属性が気になる方にとって審査に通るか不安に思うことも少なくないでしょう。
また内容面を理解しておかなければ、利用する方によってはデメリットの部分が大きくなる可能性もあるのです。
ここでは、アコムのACマスターカードのメリットやデメリット、さらに審査基準について詳しく解説していきます。
目次
アコムのACマスターカードの基本情報
ACマスターカードは消費者金融会社アコムが発行しているクレジットカードです。
国内外問わず買い物にも利用できるMastercardでのクレジット機能の他に、PayPayや楽天ペイなどのスマホ決済にも対応しています。
アコムのカードローン・キャッシング機能がついているので、急に現金が必要になった時にもすぐにキャッシングができます。
金融機関三菱UFJファイナンスグループとして優れた信用度を誇り、クレジットの国際ブランドも世界的なシェアを誇るMastercardとまさに万全の体制でキャッシングにもショッピングにも対応できる一枚となっています。
アコムのACマスターカードのメリット・デメリット
ACマスターカードは、貸金業者としてのキャッシングのノウハウを詰め込みながら、ショッピングもできるクレジットカードで、人によっては大きなメリットを得られます。
一方で多少のデメリットが存在することも事実です。そこで、メリット・デメリットとも以下で詳しく紹介しましょう。
ACマスターカードのメリット
ACマスターカードには「年会費が無料」「即日発行」など、大きく6つのメリットがあります。
それではメリットを詳しく見ていきましょう。
年会費無料
ACマスターカードは、文字通り国際ブランドにMastercardを採用しているので、国内はもちろん世界中どこでも利用が可能です。
年会費が無料というのは大きなポイントであり、キャッシングにもクレジットにも大きな力を発揮します。
即日発行・即日受け取り
アコムならではのメリットとして、全国各地に設置されている自動契約機(むじんくん)を利用すれば、ACマスターカードの「即日発行」「即日受け取り」が可能です。
受け取り次第、キャッシング・クレジット機能を利用することができます。
審査が他のカードより甘いという噂
貸金業者のため、審査がほかのカードと比べて甘いと思われている方もいることでしょう。
一概に審査が甘いというわけではありませんが、事前にカード発行の有無が確認できるため、申し込みのハードルが低く申し込みしやすいメリットがあることは間違いありません。
利用金額の0.25%が自動でキャッシュバック
ACマスターカードは、特別の手続きがなく、毎月のご利用金額の0.25%が自動的にキャッシュバックされます。
現金での買い物よりも確実にお得になる自動キャッシュバックシステムで、毎月お得を実感できるメリットがあるのです。
キャッシングとショッピング合わせて上限枠は800万円まで
ACマスターカードには他社のクレジットカードにはない、カードローン機能が付いています。
その上限枠は、キャッシングとショッピングを合わせて800万円となり、大きな額の借り入れが可能となっていることはメリットといえるでしょう。
盗難補償つき
万一、ACマスターカードが盗難によって不正利用された場合、年中無休24時間体制で対応しています。
警察への届け出から60日以内という条件がありますが、不正利用された場合の損害全てが補償されるので安心です。
ACマスターカードのデメリット
便利なACマスターカードにもデメリットは存在します。
ここではACマスターカードの6つのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
支払い方法がリボ払いのみ
デメリットとして、一番大きなものが支払い方法です。
ほかのクレジットカードでは一般的である「一括払い」や「分割払い」が一切できません。
「リボルビング払い」専用である点が、ACマスターカードの大きなデメリットといえるでしょう。
ショッピングポイントはつかない
クレジットカードの多くはポイントプログラムが設定されていますが、ACマスターカードを利用してもポイントは付与されません。
キャッシュバック機能はありますが、ショッピングポイントがつかないということはデメリットといえます。
家族カード・ETCカードが発行できない
ほかのクレジットカードでは、「家族カード」や「ETCカード」の同時発行ができるケースがありますが、ACマスターカードでは、そのどちらも利用することができません。
いずれもカード選択の大きな理由となるべき点なので、デメリットといえるでしょう。
他のカードと比べて特典が少ない
ほかのクレジットカードのようにポイント還元などの特典が少なく、「ポイント還元」や「マイル変換」などもできません。
これらの特典を楽しみにクレジットカードを使うという方もいるので、この点についてはデメリットといえるでしょう。
提携ATMから返済すると手数料がかかる
提携しているセブン銀行ATMから返済する場合、1万円以下の返済で108円、1万円以上の返済で216円の手数料がかかります。
アコムの窓口やATM、インターネット、三菱UFJ銀行からの振り込みの場合、手数料はかかりません。
カードローン機能をなくすことができない
ACマスターカードは、通常のクレジットカードにカードローンの機能が付いていることが特徴です。
カードローンの機能は必要ないという方にとって、カードローンの機能をなくすことができないところはデメリットといえるでしょう。
審査で落ちる人の特徴
ACマスターカードを利用する際、申し込み後に必ず審査を受けなければいけません。
審査を受ける方のなかには、少なからず審査に落ちてしまう方がいます。
ここでは審査に落ちてしまう方に共通する特徴について、詳しく紹介していきましょう。
年齢が20歳~69歳ではない
ACマスターカードの申し込み条件には、年齢制限があります。まず未成年(20歳未満)の方は、申し込むことができません。
さらに年齢の上限設定も決まっていて、60歳以上の方も申し込みができないようになっているのです。
安定した収入がない
ACマスターカードの申し込み条件の二つ目が、安定した収入があるかどうかです。
そのため雇用形態(正規・非正規)に関係なく、安定した収入のない方は申し込みの対象外となるので注意してください。
他社での借入れが5件以上ある
申し込み条件に記載はありませんが、他社借り入れが5件以上ある場合は、申し込みをしても審査に通ることはありません。
これはお金にルーズであると思われること、さらに返済能力が低いのではと思われる理由からです。
「年収の3分の1ー他社での借入れ金額の合計」が30万円未満になる
銀行を除く他社借り入れの額が年収の3分の1に近い、あるいは超えている場合は、ACマスターカードの審査に通らない可能性が高くなります。
これは総量規制という法律で、年収の3分の1以上の借り入れが禁じられているからです。
過去に金融事故を起こしている
ACマスターカードの申し込みをすると審査を受けることになります。
審査は信用度を計るためものです。過去に長期延滞といった金融事故を起こしている場合は信用度が著しく低下してしまうため、審査に通ることはむずかしいでしょう。
ACマスターカードの申し込み方法
ACマスターカードの申し込み方法は多彩であり、この点もメリットと考えられます。
店舗窓口での申し込みはもちろん、インターネットでの申し込み、電話や郵送、さらには自動契約機(むじんくん)での申し込みが可能です。
自動契約機では、店舗窓口と同様の手法で回線を通してのマンツーマンでの申し込みとなっており、即時発行にも対応しています。
申し込み方法が多様であるほか、即時発行に対応していることがACマスターカードの大きな強みでもあるのです。
申し込む前に用意しておくもの
ACマスターカードの利用を申し込むためには、事前に書類を用意する必要があります。
まずは「本人確認ができる書類」で、つぎに「収入がわかる書類」です。申し込み前に用意するものについて、以下で詳しく紹介していきましょう。
申し込みフォームに記載する個人情報
インターネット経由では申し込みフォームに、店頭や自動契約機などでは申込用紙に個人情報を記入することになります。
本人を特定する個人情報を記載するので、その記載に必要な書類を手元にあらかじめ用意しておく必要があるのです。
必要な書類を所持してなく、申し込みフォーム(用紙)に記載漏れがあった場合は、申し込みが受理できない場合があり、二度手間となることがあります。
急ぎでお金やカードが必要というときには特に、準備を怠らないようにしましょう。
申し込み時に必要な書類
ACマスターカードの利用申し込みに必要な書類は、本人確認の書類であれば、「運転免許証」あるいは「パスポート」が一般的です。
ほかには「健康保険証」や「マイナンバーカード」でも大丈夫です。
住所・氏名・年齢などは、本人確認の書類を元に照合されます。
またカードローンなど借り出し希望金額によっては、収入を証明する書類が必要です。
会社員の場合、源泉徴収票を用意してください。自営業の方は収入証明書、あるいは納税証明書の提示を求められます。
気になる支払い方法や返済日
ACマスターカードでは、利用者の利便性を考慮した自由な返済ができることが大きな特徴です。
返済日を自由に設定することができ、返済方法もさまざまで、他社には例のない自由度を誇っています。
それでは返済日や返済方法について詳しくみていきましょう。
支払い方法は4種類と豊富
支払い方法は以下の4種類になります。
- 口座振替
口座自動引き落としは返済忘れがなく、とても便利です。 - インターネット支払い
インターネットを介して、利用者の口座からの返済ができます。Pay-easy(ペイジー)を利用しており、返済手数料はかかりません。24時間いつでも返済することができます。 - 提携ATM支払い
手数料はかかりますが、アコム以外の提携ATMで返済が可能です。 - アコムの店頭窓口・ATMでの支払い
アコムの店頭窓口やATMで支払いができます。多めに支払いたい場合にも利用する方が多いです。
返済日は3種類の中から選べる
返済日は以下の3種類になります。
- 毎月6日払い(口座振替)
一般的な口座自動引き落としです。毎月の締め日は20日となり、翌月の6日(休日の場合は翌営業日)が引き落とし日となります。 - 35日払い
クレジットとカードローンによって返済日が異なりますが、クレジットカードの場合、初回は20日で締め、翌月7日から35日以内の返済です。カードローンの場合、前回の返済から35日目が返済日になります。追加借り入れをしても返済期日の延長はありません。 - 指定日払い
利用者が指定した毎月指定日に支払いを行います。
完済したはずなのに解約できない時に考えられること
ACマスターカードを解約する場合は、全額を返済しなければなりません。
完済したと思っていても解約できない場合、借り入れが残っていて、実は完済できていないケースがほとんどです。
無利息残高は、ほとんどが端数なのでATMでは返済ができません。
そのため店舗に行くか、インターネットバンキングによって1円単位で支払う必要があります。
また店舗に連絡して口座振替依頼書を請求して、自動で引き落としをしてもらう方法があります。
まとめ
消費者金融会社のアコムが発行するクレジットカードとして知られているACマスターカードは、カードローン機能が付いていることが大きな特徴といえるでしょう。
ほかのクレジットカード会社にはみられない、即日発行が可能という点も緊急の際に大きな力となってくれます。
比較的入手しやすいクレジットカードとしても知られているので、属性の低さが気になる方でも申し込んでみると審査が通る可能性があります。
国際ブランドがMastercardであり、実力も十分なクレジットカードです。