基礎知識

クレジットカード決済の仕組みとは?分割払いとリボ払いの違いも解説

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緊急で出費があったときに便利なクレジットカード。普段の買い物やネット決済など利用範囲も拡大しています。しかし、クレジットカードがどういう仕組みで成り立っているのかを理解している人は、意外と少ないのではないでしょうか。

クレジットカードにポイントや特典が付いている理由や、店舗がお金をかけてまでクレジットカードを導入する理由はあるのでしょうか。

今回はクレジットカードの、便利だけど複雑な仕組みをわかりやすく解説していきます。

 

クレジットカードとは

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クレジットカードとはキャッシュレス決済の一種で、代金後払いのシステムを、利用可能範囲の中で繰り返し・継続して利用できるカードのことです。

クレジットカードがあれば現金を持ち歩かなくても買い物ができ、高額な商品でも分割払いなどの制度を使うことで購入できます。現在、日本国内には1,000種類以上のクレジットカードが発行されており、日本人1人あたりのクレジットカード平均保有枚数は2.5枚といわれています。

インターネットを利用したサービスなどでは、カード決済のみに対応しているものも少なくありません。ネットショッピングでは初回以降の手続きが不要、手数料無料、特典などが受けられることも多く、その利便性からクレジットカード利用は今後拡大していくと予想されています。

 

クレジットカード決済は3者の関係で成り立つ仕組み

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クレジットカードの仕組みは、利用者・加盟店・カード会社の3者の関係によって成り立つ仕組みです。カード利用者はクレジットカード会社がお金を立て替えてくれることで、現金が手元になくても買い物をすることができます。

お店はクレジットカードに加盟することで集客につながり、現金では買ってもらえないような高額な商品を販売しやすくなります。

クレジットカード会社は、カード利用者と、加盟店に決済システムを提供することで収益を得ています。このように、3者それぞれにメリットがあることで成立しています。

 

クレジットカード会社に利益がでる仕組み

クレジットカードはカード会社がお金を立て替えてくれることで買い物ができる仕組みです。利用者のお金を立て替えることが、なぜ利益につながるのでしょうか?

クレジットカード会社は、カード利用者と加盟店に決済システムを提供することで利益を得ています。カード会社の収益は、カード利用者が支払う年会費と手数料、加盟店が支払う加盟店手数料です。

クレジットカードに発生するポイントや特典は、加盟店手数料の一部を利用者に還元しているものです。サービスを充実させることで利用者獲得につなげています。

 

クレジットカード利用で利用者・加盟店にもメリットがある

カード利用者はクレジットカードを使うことでお金を持ち歩かずに買い物ができ、分割払いなどを用いることで高額な商品を購入することができます。また、ポイントや様々な優待サービスを受けることができます。

加盟店は、クレジットカード決済を導入することでより多くの顧客を獲得することができます。また、通常であれば販売することが難しい高額の商品を買ってもらえる機会が増えます。

加盟店は、クレジットカードが利用される度に加盟店手数料がかかりますが、それでも利用することにメリットのある仕組みなのです。

 

クレジットカードが後払いできる仕組み

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とても便利なクレジットカードですが、なぜただのプラスチックのカードで買い物ができるのでしょうか。 クレジットカードの「クレジット」とは「信用」という意味です。クレジットカードは、個人の信用をカード会社が判断するとこで発行されるカードです。

個人の信用度に応じて後払いできる総量が決まります。また、クレジットカードの決済システムは、国際ブランドと呼ばれる会社が提供しています。

世界共通の決済システムであるため、運営がしっかりしていて、貸し倒れしないという信用の上に成り立つ仕組みといえます。

 

申し込み時の審査内容

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クレジットカードを作るためにはカード会社に申し込みをしなければなりません。申し込みには郵便申し込み、店頭申し込み、インターネット申し込みなどの方法があります。

どの申し込み方法を選んだとしても、審査内容が変わることはありません。必要書類なども同じです。審査内容は多くの場合下記のような順番で行われます。

  1. 書類審査
  2. 本人・申し込み確認
  3. 取引実績の確認
  4. 指定信用情報機関の利用
  5. 審査の可否

クレジットカード発行審査の一連の流れを記載しましたが、これだけでは分かりづらいと思います。一つ一つの手順を詳しく解説していきます。

 

書類審査

クレジットカードの審査は書類審査から始まります。申し込み用紙の項目を埋めていく必要があります。項目は氏名、住所や、結婚の有無などの基本情報です。

審査に必要な書類は「本人確認書類」と「クレジットカードの申し込みに必要な書類」です。インターネットでの申し込みも記載内容は同じです。店頭申し込みの場合は別途印鑑が必要になります。

書類審査は人の手ではなく、スコアリングという自動システムで行われます。スコアリングは書類の項目に対して点数を付けていく方法です。そのため、空欄を作らないことと、記入間違いをしないことが重要です。

 

本人・申し込み確認

カード会社はクレジットカードの申し込みがあったら、必ず本人確認と申し込み確認を行います。本人確認は他の人間がなりすまして申し込むのを防ぐ目的で行われます。

申し込み確認は、カードの申し込みが本人の意思で行われたのかを確認します。確認方法は本人確認書類による確認、電話による直接確認、勤務先への電話での在籍確認が行われます。

本人確認の電話が掛かってきた際に、電話に出られないと審査に落ちてしまうことがあります。

 

取引実績の確認

クレジットカード会社は、自社のクレジットカードを利用した人の情報を社内に保管しています。クレジットカードの申し込みがあった場合、過去に自社のクレジットカードを使用した経歴がないか照会を行います。

また、この時に用いられる審査基準はクレジットカード会社独自のもので、他の会社では別の審査基準を採用しているなど、会社によって異なります。自社内での審査に通過したら信用情報機関への個人信用情報の照会が行われます。

 

指定信用情報機関の利用

クレジットカードの審査では、指定信用情報機関への照会が必ず行われます。指定信用情報機関とは、個人の信用情報が過去数年にわたって記録されている機関です。信用情報とは、クレジット、ローンなどの借り入れや返済歴が記録された情報のことです。

申し込み者に借金の滞納歴や踏み倒しがあった場合調べられるようになっています。信用情報の照会を行うことで、カード会社は申し込み者にクレジットカードを発行しても問題ないかという判断材料の一部にしています。

 

審査の可否

クレジットカードの審査の可否は書類審査、本人・申し込み確認、取引実績の確認、指定信用情報機関の利用などの審査を経て総合的に判断されます。

審査結果は郵送申し込みであれば郵送かメールで、インターネット申し込みであればメールで審査結果が届きます。審査結果が出るまでには、審査の早いクレジットカードであれば30分、通常は1~2週間程度かかります。

審査に通っていた場合、後日申し込みをした住所にクレジットカードが発送されます。審査に落ちていた場合も、審査対策などを防ぐ目的から、審査落ちの理由を教えてもらうことはできません。審査に落ちていた場合は、信用情報、申し込み内容に問題はないか見直す必要があるでしょう。

 

クレジットカードの代表的な支払い方法

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クレジットカードの便利な機能の一つが、支払い方法を選べることです。クレジットカードの種類や支払う店舗により、選択できる支払い方法は変わってきますが、主なクレジットカードの支払い方法は4種類あります。

  • 翌月払い(翌月に一括で支払う方法)
  • ボーナス払い(ボーナス時にまとめて支払う方法)
  • 分割払い(回数を分けて支払う方法)
  • リボルビング払い(毎月一定額を支払う方法)

支払い方法ごとに支払い期間、手数料の違いなど、特徴が異なります。支払い方法の違いを詳しく解説していきます。

 

翌月払いとボーナス払い

翌月払いとボーナス払いは一括払いと呼ばれる支払い方式です。

「翌月払い」は最も基本的でわかりやすい決済方法といえます。これはクレジットカードで決済した代金を、翌月の指定日にまとめて支払う方式です。代金支払い時に手数料がかかりません。

「ボーナス払い」は、クレジットカードで決済した代金を翌ボーナス時期にまとめて支払う方法です。支払い時期は企業のボーナス時期に合わせて夏は6~8月、冬は12~1月頃で、クレジットカード会社によって変わってきます。ボーナス払いも手数料がかかりません。最長で7ヶ月半もの間支払いを先延ばしにすることができ、手数料がかからない便利な支払方法です。

 

分割払い

「分割払い」は商品などを購入した支払い総額に対して、回数を分けて月々支払っていく決済方法です。支払い回数はカード会社や販売者によって6回払い、12回払いなどコースが決まっていて、その中から利用者が選ぶ方式です。分割払いは手数料がかかります。

支払いを遅らせられるので、通常買えないような高額商品でも負担が少なく購入できますが、回数が増えるほどその分手数料がかかってしまうというデメリットも存在します。あまり知られていませんが、クレジットカードは2回払いまでなら金利手数料なしで支払いが可能です。

 

リボルビング払い

「リボルビング払い」はリボ払いなどと呼ばれ、日本でも近年利用者が増えている支払い方法です。毎月一定額を支払う返済方法で、金利手数料がかかります。

分割払いとの違いは、分割払いは金額に対して支払い回数を決める返済方法であることに対して、リボルビング払いは一回の支払い額を固定する返済方法だということです。リボルビング払いは支払い額が一定で、少額から利用できるので、月々の負担が少なく利用しやすい返済方法です。

利用しやすい反面借金の返済期間が長期化しやすく、結果的に金利手数料が多くかかってしまうことや、毎月一定額の返済で済んでしまうため、どれくらいの借り入れがあるのか把握しづらいなどの問題もあります。

 

あなたがクレジットカードを使うメリット

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クレジットカードには、代金後払い以外にも様々なメリットがあります。クレジットカードのメリットで最初に思いつくことは、ポイントが貯まるということでしょう。

大半のクレジットカードにはポイントシステムが導入されていて、貯まったポイントは買い物などに利用できます。現金での買い物よりもお得になる場合がほとんどです。

また、クレジットカードごとに会員限定の特別優待が設定されています。例えば、デパードが発行しているカードであれば買い物が割引になるなど、様々な特典があります。優待を目当てにクレジットカードを申し込む人も多くいます。

旅行損害保険やショッピング保険が付いているクレジットカードもあり、上手く活用すれば現金を持ち歩くよりも安全といえるかもしれません。

 

まとめ

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クレジットカードの便利な反面、複雑な仕組みを解説しました。クレジットカードは利用者・加盟店・カード会社の3者にメリットのある、よくできた仕組みだということが理解できた思います。

クレジットカードは上手に利用すれば、生活を便利で豊かにしてくれます。今後ますますクレジットカード利用が広がっていくでしょう。しかし、使い過ぎは禁物です。収支の範囲内で計画的に利用しましょう。

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